薄墨桜
前日までは天気が心配で中々踏ん切りがつかなかったのですが、朝目が覚めたら頭の中が「行こう、行こう。」となってましたので、即準備して出発。東名から東海環状線に乗り、”美濃IC”で降りたら後はひたすら西へ。
何故か1年おきに通ってしまう「薄墨桜」です。そんなこんなで今回で4回目になりました。
高速道路を1時間半。下道(山道)を40分、とちょうど良いツーリングコースでもあるので毎年通ってもと思うのですが、桜はいっせいに咲くもので、去年は薄墨桜に行ったから今年は違う桜にしようか、なんてふらふらしているのが1年おきの理由だったりします。
美濃ICを降りてから国道418号線を走るのですが、薄墨桜に着く前に寄り道するのが恒例になっています。
最初の寄り道。「八月堂の八王子杉」。
周囲6.5m。高さ35m。山間の八月集落にあるのでついつい見落としがちなのですが、綺麗に掃除された境内の片隅にどうどうと立っている姿は、集落の住民と一緒に暮らしているようで、ついつい頬が緩んでしまいます。よそ者が足を止めることは少ないようで、隣の家の柴犬が不思議そうな顔をして、写真を撮っている僕を見ていました。
次の寄り道。「乳児の森公園のおなみ桜」。
桜の古木というと横に広がることが多いのですが、この桜はまるで杉の木のように縦に伸びています。「薄墨桜」の姉妹桜と言われており、由緒正しい桜なのですが足を止める人は殆どいません。だから独り占めで桜見物。休日の昼間にも関わらず、とても贅沢な花見です。
寄り道したり、山道を楽しんだりしましたが、薄墨桜に近づくにつれ車が多くなってきます。さらに駐車場の手前では、長い長い渋滞。ところがバイクならではの優遇措置です。車の横を通していただき、桜のすぐ下の駐車場に入れてもらいました。
駐車場から桜までは、徒歩5分。毎年思うのですが、薄墨桜はバイクにかぎります。
坂を上がり、売店を抜けたら、正面にどーん。
満開を過ぎています。
ですが、薄墨桜の名前の由来=散る間際に花びらが墨を引いたような色に染まる、ですから絶妙の時期と言えるでしょう。
樹齢1500年。岩のような樹皮に歴史を感じます。淡い桜色の花びらは、見る角度で水墨画の霞のように見え、伝説の桃源郷とはこのような景色かと想像したりします。
観光バスが何台も着くような有名な桜です。うっとりと想像の世界に居られたのは、ごく僅かでした。
お土産は、さくらウイロウ。730円で買った後、三軒隣で500円で売っているのを発見。
ううううう、じたばたしそう。
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