伊藤若冲 アナザーワールド

いっしぃ

2010年05月10日 22:16

 伊藤若冲と言えば、鮮やかで精密な絵を描く江戸時代の画家であり、中でも群鶏図などはその最たるものとして多々の人々ををひきつけてやみません。

 ミーハーかもしれませんが、一度は本物を見たいと思っており、それが目と鼻の先である静岡県立美術館でやっているなんて、思い立ったらバイクを走らせていました。








 思い立ったら、と言いつつ、事前に「すごい人らしい。」との情報を得ていましたので、美術館に着く時間を3時過ぎにしました。これならゆっくり鑑賞できる

 と思ってしまった浅はかさ・・・・









 やっぱりこの時間でもかなりの人出。
 さすがに入口に人の列はありませんでしたが、展示室内はムカデ行列のような人の渋滞





 今回の展示。
 伊藤若冲=鮮やかな動物画、といったイメージがあったのですが、水墨画もかなりの数を描いており、その水墨画メインの展示でした。

 しかし、その黒と白の世界だけでも生き生きとした動物、植物の姿が描かれています。伊藤若冲は、命を紙に写し取ろうとしていたのでしょうか。力強さを出すための省略、ディフォルメ。それらが表すものは、鶏だったり、虫だったり、大根だったり、の生き生きとした姿なのです。



 若冲の有名な絵の一つに「樹花鳥獣図屏風」があります。
 通称「ドット絵」と呼ばれるものです。




 




 四角いマスの中を一つ一つ着色して仕上げてあるこの絵は、程よい情報の整理がされており、遠くから、また薄暗い部屋の中でもくっきりと絵が浮かび上がってきます。

 
 江戸時代にいた、天才の中の天才の作品に触れる事ができました。
 とても貴重で、目の覚めるような経験をしました。


 ただ、やっぱり人の多さには、閉口です・・・





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