寺野ひよんどり

いっしぃ

2013年01月04日 19:47

 iphonアプリの”すごめぐり”で回ったところの一つ、寺野三日堂。
 寺野三日堂では、1月3日に国指定重要無形民俗文化財に指定された”寺野ひよんどり”が行われます。


 すごめぐりで訪れた場所の中でも指折りの良い印象の場所だった”寺野三日堂”です。
 その三日堂でのひよんどり、一度観てみたいと思い、車を走らせました。



 以前訪れた時とは違い、立派な舞台となった三日堂。
 その三日堂の前には客席が設けられ、たくさんの人がカメラ片手に見学しています。
 空から雪が降ってきましたが、皆真剣にひよんどりを観ています。











 実は”ひよんどり”について全く知らずに来てしまいました。
 しばらく三日堂の堂内で行われる踊りを眺めていましたが、何が行われるのか段々と不安になってきたのでこっそりiphonにて検索



 ”ひよんどり”とは、”火踊り”がなまった呼び方。
 お堂内に安置された仏様(神様)の前で、色々な踊りを踊るお祭りとのこと。


 極々簡単に言ってしまえば、そうゆうことらしいのです。












 色々な踊り、とのことで、この寺野ひよんどりでは、全部で18種類の踊りを踊るとのことです。

 「踊りと言っても、子供や巫女さんの踊りから、真剣を使った踊りまで色々あるよ。クライマックスは三匹の鬼が出てきて、松の松明の炎を叩きけすところ。迫力がすごいんだよ。」

 偶然会場で一緒になった、フリーライターの方が教えてくださいました。
 そう聞くとやっぱり鬼は観たくなるわけで・・・・










 日が落ちると踊りは徐々にクライマックスに近づいていきます。
 太鼓と笛の音が徐々に早くなります。
 演者の動きも激しいものになってきます。


 焚き火の臭いと共に、日本人としての心の深いところを突き動かされるような気がします。
 
 明るいうちは単調に感じていた太鼓のリズムに、気がつくと体が乗っていました。











 クライマックスの三匹の鬼。

 松明を手にしたマサカリで激しく叩き、その炎を消します。
 暗闇に火の粉がパっと巻き散ります。

 と本来幻想的な場面かと思うのですが、実際はその瞬間を納めようとするカメラのフラッシュが光りっぱなし
 ここは芸能人の記者会見か!ってくらいのフラッシュの嵐・・・



 この鬼の舞が終わると、最後の締めとなる静かな(でも優雅な)”ねこざねの舞”にてひよんどりは終わります。




 終わる頃にはすっかり日が落ちて、しんしんと冷たさが上がってきます。
 かちかちに凍った体をほぐしながら、でも良い物を見たなぁ、と満足感に浸りながら帰路につきました。




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