田峰観音

いっしぃ

2009年10月01日 20:00

 設楽町にある「田峰観音」と言えば、ご本尊の十一面観音よりも美味しい水が出るところとして有名なお寺です。浜松からも毎週水を汲みに通う人が沢山おり、ポリタンクで一杯の自動車が駐車場をいっぱいにしていました。


 正直、あまり良いイメージのないお寺です。
 水汲みの人が延々と列をつくり、しかも長時間待つため、あたりは殺伐とした空気が漂っていました。その酷さは、湧水を紹介する本にも載るくらいでした。









 ふと思い立ち、国道473号線から脇道へ。久々に田峰観音を目指してみました。以前はひっきりなしに自動車が行きかっていたのですが、今回まったく自動車の姿を見ません。田峰観音に着いてびっくり、駐車場には車が数台。水汲み場には誰もいません。




 




 こちらの水汲み場は、あまりに人が多いので、水道のように蛇口がついています。ひねれば美味しい水がほとばしります。以前は、二時間待ち、三時間待ちが当たり前でしたが、本当に猫の子一匹いません。



 とりあえず水を汲み、せっかくなので本堂に御参り。こちらの本堂は、密教の臭いがぷんぷんするような、派手な印象があります。本道の横には、萱葺きの田楽堂。かなりの山奥なのですが、なかなか面白いお寺です。









 駐車場の脇には、ちいさな売店。
 覗いてみると、地元の山の幸が沢山置いてあります。手のひらくらいの平茸や、あけび、栗、しいたけ、野菜類などなど。さっそくなのであけびと栗を購入。









 のんびりとした日曜日の昼下がり。
 陽だまりで猫が昼寝をしていそうな、静かな山間のお寺。こののんびりとした空気が、本来の田峰観音なのでしょう。









関連記事