弘法堂
本坂峠の浜松側。トンネルの少し前の、カーブの奥です。
以前、姫街道の資料を読んでいて見つけた湧水です。昔は、本坂峠にあった茶店も、この水を使っていたと聞きましたが、初めて訪れた頃はそんな面影は何所にも無く、湧水にはボウフラが沢山泳いでいました。
浜松市文化財ブックレット 「姫街道を歩く」という本があるのですが、その中に載っている「弘法堂」の写真を見てビックリ。以前訪れた時とは、見違えるほどきれいになっていて、水もほとばしるように出ています。これは、実際行って見なければ!
やはりというか、きれいにお堂が直されていて、以前の面影は殆どありません。お堂の脇に、水滴のように湧いていた水は、パイプが付けられ絶え間なく水が流れています。しかもその脇には、コップまで置かれていたりします。
元々このお堂の周辺は湧き水の多いところらしく、以前来たときも山の斜面や、お堂の裏側などかそこここから水が滲み出ていました。
ところでこの水は何所からでているのでしょう。ホースを辿ってみると、やがて山の中に消えていきます。この近くに沢はありませんから、やはり何処かから湧いている水を引っ張っているのでしょう。
本坂峠のトンネルに通じる道のすぐ脇です。ですが足を止める人は殆どいません。
このお堂の周囲だけ、時間の流れが違うような気がしました。
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