浜松の湧水 3 (旧天竜市編1)
平成の大合併後、浜松市に組み込まれた天竜市ですが、結構強い個性のある町です。そんな旧天竜市の湧水を2回に分けて、紹介したいと思います。
・八幡神社
浜松市街方面から天竜に向かう場合、鹿島の鉄橋を渡り二俣市街に入るのですが、その鹿島の鉄橋を渡る手前、国道362号線沿いのボーリング場のほぼ向かいにあります。
天竜川が近いにも関わらず、この付近は地面が硬くて飲料水を得るのに、非常に苦労したそうです。水道が引かれるまでは、この水が貴重なものとして大切にされました。水は本殿の脇にある楠の根元から湧き出しており、下流は4つに仕切られ上から飲用水→お米洗い→野菜洗い→汚れ物の洗い場、と区切られています。
・清瀧寺
二俣市街中心にあります。徳川家康の長男、徳川信康の菩提寺としても知られています。隣は旧市庁舎。時の流れが止まったような所です。
コップが備え付けられています。
「お母さん、あの人あそこの水飲んでるよ。飲んでもいいの?」
「あんなの飲んだらお腹こわしますっ。さあ、あっちに行きましょ。」
ふん。大丈夫でしたよっ。気合の問題です!(違うかなぁ。)
・延命水
遠州のマチュピチュとも言われる「光明山遺跡」の駐車場から、少し下った所にあります。
かなり山頂に近いところで湧く水です。この水があったからこそ、こんな山の頂にお寺が作られたのでしょう。
訪れた時には、水を覆う小屋が新しくされたばかり。まだシンナーの匂いが、強く残っていました。肝心の水はというと、まるで点滴のように、ポトン、ポトンと落ちているだけ。残念!!
この先は春野町に続いていきますが、一旦方向転換をします。次に向かうは、阿多古川流域。くんま水車の里を目指します。
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